体験記ブログの最初の収益期間工7社経験
寮の部屋でブログの収益画面に初めて1円が表示されたのを見る男性のイラスト
0と1は違う。0円と1円も違う。

その日も、アクセスは少なかった。仕事を終えて寮へ戻り、作業着を脱ぐ前にスマホを開いた。ブログの管理画面、アクセス解析、収益レポート。毎日見ていた。見る意味があるほど数字は動いていなかったのに、それでも見てしまう。0。昨日も0。一昨日も0。もう慣れていた。

でもその夜だけ、画面の数字が違っていた。見間違いかと思って、もう一度更新した。

1初めて、ブログからお金が発生した

たった一円だった

一円では、自販機でもコンビニでも何も買えない。配達なら一件届ければ数百円になるし、工場なら一時間働けばもっと増える。普通に考えれば、喜ぶような金額ではない。でも、しばらく画面から目を離せなかった。自分が寝ている間か、工場で働いている間か、配達している間か。どこかの誰かがブログを開いて、その結果として一円が発生した。その事実が、金額よりも大きかった。

↑ 目次に戻る

工場の一円とは違った

収入どんなお金か
工場の給料生活を支え、借金を減らし、貯金を増やしてくれる。でも、自分が働いた時間と交換したお金
配達の報酬分かりやすい。でも、自分が動いた分だけしか増えない
ブログの一円昨日書いた記事が今日も残り、自分が工場にいる間も読まれる可能性があった

初めて、自分の時間が少しだけ後ろに残った気がした。

↑ 目次に戻る

時給で考えたら終わっている

冷静に考えれば、完全に割に合わなかった。仕事から帰って眠い目をこすりながら何時間もかけて記事を書き、休みの日も文章を直し、タイトルを考え、見出しを変え、アクセス解析を見て落ち込んだ。それだけやって一円。サーバー代やドメイン代を考えれば赤字です。配達へ行ったほうが早い。何度もそう思った。それでも、その一円には、配達の数百円とは違う重さがありました。

↑ 目次に戻る

誰かが読んだかもしれない

収益が発生したのは、たぶん期間工の話だった。給料日前夜か、寮生活の話か、夜勤で眠れなかった話か。検索したのか、リンクを押したのか、偶然開いたのか。すぐに閉じたかもしれないし、最後まで読んではいないかもしれない。それでも、自分以外の誰かがこのブログに触れた可能性があった。アクセス0の日々とは違った。画面の向こうに、本当に人がいるのだと思えた。

アクセス0の頃 ブログを始めてもアクセスはゼロだった

↑ 目次に戻る

最初に思い出したのは3,842円だった夜

一円を見て、なぜか給料日前夜のことを思い出した。口座残高は3,842円。あのときは、ただ給料日を待っていた。自分で何かできる気がしなかった。その後、配達を始めて、自分の行動で収入を増やせるようになった。それだけでも大きな変化だった。でも、ブログの一円はさらに違った。自分がいま動いていなくても、過去に書いたものが小さく働いた。給料日を待つだけだった頃から考えれば、まったく別の種類のお金でした。

残高3,842円の夜 給料日前夜

↑ 目次に戻る

誰にも言えなかった

一円発生した、と誰かに言っても、たぶん笑われる。「一円?」「それで?」「配達行った方がよくない?」。実際その通りで、生活費にも借金返済にもならない。だから誰にも言わず、スマホのスクリーンショットだけ撮った。いつか、この一円から始まったと言える日が来るかもしれない。来ないかもしれない。それでも、その夜の自分には十分だった。

↑ 目次に戻る

嬉しさのあとに不安が来た

少し時間が経つと不安になった。偶然かもしれない。明日はまた0円かもしれない。記事数も足りない。検索順位も低い。読者も少ない。収益化できたと言うには、あまりにも小さい数字だった。

それでも、完全なゼロではなくなった。0と1は違う。0円と1円も違う。1円になれば、あとは増やす方法を考えられる。そう思うことにした。

↑ 目次に戻る

物語だけでも、情報だけでも足りない

その日から、ただ書くだけではなく、なぜ読まれたのかを考えるようになった。タイトルは分かりやすいか。検索する人が使う言葉が入っているか。読者が知りたい答えに近いか。自分の話だけで終わっていないか。逆に、情報だけで自分の体験が薄くなっていないか。

ただの日記

誰にも見つからないかもしれない。

ただの情報記事

大きなサイトに負ける。

自分が書けるのは、その間だった。検索されるテーマを書く。でも求人サイトみたいには書かない。工場の門、寮の廊下、夜勤明けの朝日、給料日前の残高、配達バッグを背負った帰り道。自分が見た景色に、読者が必要としている情報を足す。この形なら、自分にも書けるかもしれない。一円は、それを考えるきっかけになりました。

↑ 目次に戻る

次の記事を書いた

その夜、眠くて体も重かったけど、下書きだけ開いてタイトルを一つ入れた。「期間工で貯金100万円できる?」。ただ方法だけを書くのではなく、残高3,842円だった夜から100万円を超えた日までを書く。その中に先取り貯金や寮生活のことを入れる。自分の話と、読者が知りたいことをつなげる。一円が出た夜、初めて少しだけ、ブログの作り方が見えた気がしました。

そのとき書いた記事 残高が100万円を超えた日|期間工で貯金100万円まで8か月かかった

↑ 目次に戻る

まだ何者でもなかった

ブログで一円稼いだと言っても、何者にもなれない。ブロガーと名乗るには早いし、副業で成功したとも言えない。翌日も工場へ行き、作業着を着てラインに立つ。仕事が終われば配達へ行く日もある。生活はほとんど変わらない。でも心の中では、今日書いた記事がいつかまた一円を生むかもしれない、今日の経験がいつか誰かに読まれるかもしれない、と思えるようになりました。

期間工の給料でもない。配達の報酬でもない。過去に書いた文章が、初めて生んだお金だった。この先ブログが育つのかは分からない。それでも、ゼロではなくなった。深夜2時の帰り道に考えていたことが、一円になった。大げさだけど、その夜だけは、少しだけ未来が見えた気がした。

体験記の続き 配達を休んだら収入も止まった ブログを始めた理由 このままで終わりたくなかった


期間工ランキング


にほんブログ村