「期間工の寮って実際どうなんですか?」
これもよく聞かれる。
ネットを見ると、
地獄だった。
最悪だった。
二度と住みたくない。
そんな感想も多い。
だから応募を迷う人もいると思う。
結論から言う。
地獄の寮もある。
快適な寮もある。
ただ、一つだけ言える。
寮生活は向き不向きがめちゃくちゃある。
初めて寮へ入った日
荷物は少なかった。
服。
スマホ。
財布。
人生もだいたいそんな感じだった。
受付を済ませる。
鍵を渡される。
長い廊下を歩く。
部屋番号を探す。
ドアを開ける。
静かだった。
思っていたより狭い。
思っていたより古い。
思っていたより普通だった。
それが最初の感想だった。
最初の一週間
正直、楽しかった。
通勤時間は短い。
家賃はほぼかからない。
職場も近い。
コンビニもある。
一人暮らし経験が少なかった自分には、
ちょっとした秘密基地みたいだった。
でも。
一か月もすると見える景色が変わる。
音問題
寮生活で一番有名なやつ。
音。
これが本当に運ゲー。
隣人による。
マジでこれに尽きる。
夜中にゲームする人。
電話する人。
動画を見る人。
ドアを強く閉める人。
逆に、
全然音がしない人もいる。
入居するまで分からない。
俺も何度か当たりとハズレを引いた。
夜勤明け。
やっと眠れそう。
その瞬間。
ガンッ。
ドアが閉まる。
心臓が跳ねる。
目が覚める。
これを経験すると、
耳栓のありがたさが分かる。
風呂問題
共同の寮もある。
個室の寮もある。
ここは会社次第。
共同風呂の時は少し面倒だった。
仕事終わり。
疲れている。
風呂へ行く。
知らない人がいる。
なんとなく気を使う。
でも不思議なもので、
慣れる。
人間はだいたい慣れる。
良かったこと
実はこっちの方が大きい。
家賃が安い。
通勤が近い。
家具がある。
家電がある。
これは本当に助かった。
普通に一人暮らしを始めたら、
冷蔵庫。
洗濯機。
電子レンジ。
ベッド。
全部買わないといけない。
寮は最初からある。
貯金ができる理由の半分くらいは、
実はここだと思う。
孤独
これが意外だった。
寮は人が多い。
なのに孤独だった。
廊下を歩けば人がいる。
駐車場にも人がいる。
食堂にも人がいる。
でも友達ではない。
みんな疲れている。
みんな自分の生活で精一杯。
だから必要以上に関わらない。
それが悪いわけじゃない。
でもたまに、
すごく静かな気持ちになる。
休日の寮
これが一番好きだった。
昼過ぎ。
カーテンを開ける。
駐車場を見る。
誰もいない。
みんな帰省したり遊びに行ったりしている。
静かだ。
その静けさが妙に落ち着く。
コーヒーを飲む。
スマホを見る。
昼寝する。
何もしていない。
でも嫌いじゃなかった。
地獄だったか?
今振り返ると、
地獄ではなかった。
むしろ助けられた。
もし寮がなかったら、
あそこまで貯金はできなかったと思う。
もし通勤時間が長かったら、
副業もできなかったと思う。
もちろん不満はあった。
音もあった。
古さもあった。
でも。
人生を立て直すための拠点として考えたら、
十分すぎた。
結論
寮生活は地獄か?
人による。
でも少なくとも、
ネットで言われるほど悪いものでもない。
快適なホテルではない。
かと言って、
毎日が苦痛な監獄でもない。
ただの生活の場所だ。
そしてその場所で、
貯金したり。
副業したり。
将来を考えたり。
そういう時間を過ごすことになる。
だから応募前に聞かれたら、
こう答える。
「寮が不安なら大丈夫。
本当に不安になるのは、たぶん寮より将来の方だ。」