初めて寮のドアを開けた日。

部屋の中にあったのは、

ベッド。

机。

冷蔵庫。

エアコン。

それから、

何も入っていない収納だった。

持ってきた荷物は、

ボストンバッグ一つ。

何が必要なのか分からなかった。

期間工の寮には家具や家電が用意されていることもある。しかし、実際に何が置かれているかは、会社や寮によって違う。

必要だと思って持ってきたのに、すでに部屋にあったもの。

反対に、

持ってくればよかったと入寮初日に気づいたものもあった。

結論から言うと、期間工の寮で特に役立ったのは、次の15個だった。

分類持っていってよかったもの
睡眠耳栓、アイマスク、遮光カーテン
部屋延長コード、室内用スリッパ、ハンガー、収納ケース
洗濯・風呂洗濯ネット、洗濯かご、風呂用バッグ、速乾タオル
食事電気ケトル、保存容器
仕事・外出モバイルバッテリー、折り畳み傘

この中で最優先だったのは、

耳栓と遮光用品だった。

寮生活では、部屋を快適にすることより、

仕事へ行けるだけの睡眠を守ることの方が重要だった。


まず持っていきたい最低限の荷物

入寮前は、できるだけ多く準備した方が安心だと思っていた。

しかし、寮にはすでに用意されている物もある。

冷蔵庫。

エアコン。

寝具。

テレビ。

電子レンジ。

洗濯機。

会社や寮によって設備は違うため、確認せずに買うと重複する可能性がある。

最初に持っていくなら、次の程度でよかった。

  • 数日分の着替え
  • 下着と靴下
  • 洗面用品
  • タオル
  • スマートフォンと充電器
  • 身分証明書や会社から指定された書類
  • 常用している薬
  • 現金と銀行口座を確認できるもの
  • 室内用スリッパ
  • 耳栓とアイマスク

足りない物は、

実際の部屋を見てから買えばいい。

入寮日にすべての生活用品をそろえる必要はなかった。

1.耳栓

寮生活で最も役立ったのは、耳栓だった。

隣の部屋の話し声。

廊下を歩く音。

ドアが閉まる音。

洗濯機や掃除機の音。

建物の防音性能や隣人は、自分では選べない。

特に夜勤明けは、昼間に眠らなければならない。

自分にとっては睡眠時間でも、ほかの人にとっては普通の生活時間だった。音を完全になくすことはできないため、耳栓で少しでも小さくした。

ただし、目覚ましや緊急時の音まで聞こえにくくなる。

耳栓を使う時は、スマートフォンのアラームを大きめに設定したり、振動も利用したりする必要があった。

耳栓一つで寮が静かになるわけではない。

それでも、

眠れる可能性は少し上がった。

2.アイマスク

夜勤が終わり、寮へ戻る頃には外が明るくなっている。

カーテンを閉めても、隙間から光が入る。

暗くなければ眠れない人にとって、昼間の明るさは大きな問題になる。

アイマスクは、カーテンだけでは遮れない光を防ぐために使った。

最初は目元に何かを着けて眠ることへ違和感があった。しかし、慣れると、夜勤明けの睡眠には欠かせなくなった。

耳栓とアイマスク。

この二つは、

夜勤生活で最初に用意しておきたいものだった。

3.遮光カーテン

部屋にカーテンが用意されていても、遮光性が高いとは限らない。

朝日が入る。

昼間の光で部屋が明るい。

外から室内の様子が見えそうで落ち着かない。

そうした場合に、遮光カーテンが役立った。

ただし、入寮前に買うのはおすすめしない。

窓の大きさが分からないからだ。

横幅。

高さ。

カーテンレールの形。

実際に測ってから買った方が失敗しにくい。

すぐに買えない場合は、最初の数日だけアイマスクで対応し、休日にカーテンを探してもよかった。


4.延長コード・電源タップ

寮の部屋では、コンセントの位置が使いやすいとは限らない。

ベッドの近くにない。

机から遠い。

冷蔵庫やテレビですでに使われている。

スマートフォン。

パソコン。

モバイルバッテリー。

イヤホン。

充電する物が増えると、コンセントが足りなくなった。

延長コードや電源タップが一つあるだけで、部屋の使い方がかなり楽になる。

ただし、一つの電源タップへ高出力の家電を集中させるのは避けた方がいい。電気ケトルや電子レンジなどは、寮の設備や使用ルールを確認して使う必要がある。

延長コードは長ければいいわけではない。

部屋が狭いと余ったコードが邪魔になるため、実際のコンセント位置を見てから長さを決めた方がよかった。

5.室内用スリッパ

入寮初日に、持ってきてよかったと思ったのがスリッパだった。

部屋の床。

廊下。

洗面所。

共同トイレ。

寮によっては、室内履きで移動する場所が多い。

床が冷たい時期にも役立つ。

外履きとは別に、部屋用と共同設備用を分ける方法もある。特に共同トイレや洗面所がある寮では、洗いやすく乾きやすい物が使いやすかった。

高価な物は必要ない。

汚れた時に洗えるか、

買い替えやすいかの方が大切だった。

6.ハンガー

作業着。

私服。

タオル。

洗濯物。

寮生活では、思っていた以上にハンガーを使った。

備え付けられている場合もあるが、数が足りないことがある。洗濯した服を部屋干しするなら、追加で必要になる。

ただし、最初から大量に持っていく必要はない。

収納の大きさや洗濯する頻度を見て、足りない分だけ買えばいい。

自分の場合は、通常のハンガーだけでなく、靴下や下着を干せるピンチハンガーも役立った。

7.小さな収納ケース

寮の部屋は広いとは限らない。

床へ物を置き始めると、すぐに狭くなる。

充電器。

薬。

書類。

日用品。

細かい物をまとめるために、小さな収納ケースが役立った。

ただし、大きな収納棚を入寮前に買うのは避けた方がいい。

備え付けの収納があるかもしれない。

部屋に置く場所がないかもしれない。

退寮時に処分しにくい。

最初は折り畳める箱や、小さなケースで十分だった。

期間工の寮は、

いずれ出る部屋でもある。

便利さだけでなく、持ち出しやすさや捨てやすさも考えた方がよかった。


8.洗濯ネット

共同洗濯機を使う時、洗濯ネットが役立った。

下着。

靴下。

傷みやすい服。

細かい物をまとめて洗える。

共同洗濯機だから特別な汚れがあるという意味ではない。ただ、自分の衣類をまとめやすく、取り忘れも減らせる。

大きさの違う物を二つか三つ用意しておくと使いやすい。

作業着と普段着を分けたい時にも使えた。

9.折り畳める洗濯かご

部屋から洗濯機まで、衣類を運ぶ必要がある。

洗濯物を手で抱えて廊下を歩くより、かごやバッグに入れた方が楽だった。

ただし、硬い大型の洗濯かごは部屋で場所を取る。

折り畳める物や、肩に掛けられるランドリーバッグの方が寮生活には合っていた。

洗濯前の衣類を入れる。

洗濯機まで運ぶ。

乾いた服を持ち帰る。

一つあれば、すべてに使えた。

10.風呂用バッグ

共同風呂の場合、毎回必要な物を持って部屋から移動する。

シャンプー。

ボディーソープ。

洗顔料。

タオル。

着替え。

手で持つと落としやすく、準備も面倒だった。

水に強く、底に穴がある風呂用バッグへまとめておくと、そのまま持って移動できる。

使い終わった後は、部屋で乾かす。

共同風呂へ行くたびに一つずつ準備する必要がなくなった。

小さなことだったが、

毎日の面倒を減らしてくれた。

11.速乾タオル

一般的な厚いタオルは、乾くまでに時間がかかる。

部屋干しが中心になると、生乾きの匂いも気になりやすい。

乾きやすいタオルは、夜に洗濯して翌日使いたい時に便利だった。

バスタオルほど大きくなくても、吸水性のあるタオルがあれば体を拭ける。

部屋が狭い場合、大きな洗濯物を減らせることも助かった。

タオルは毎日使う。

だからこそ、

乾きやすさは思っていたより重要だった。


12.電気ケトル

部屋で使用が認められている寮なら、電気ケトルが役立った。

お湯を沸かす。

インスタントのスープを作る。

カップ麺を食べる。

温かい飲み物を作る。

夜勤明けや残業後、食堂が閉まっている時間にも使える。

ただし、寮によっては部屋で使用できる家電にルールがある。

入寮前に買うのではなく、部屋の設備と寮の規則を確認してから用意した方がいい。

電子レンジやコンロが共同スペースにある場合は、電気ケトルがなくても困らないこともある。

便利だったが、

全員に必須というわけではなかった。

13.食品保存容器

スーパーで買った総菜。

残った食事。

作り置き。

食品を保存するための容器も使った。

食堂やコンビニだけで生活すると、食費が増えやすい。

少しでも自分で用意するなら、保存容器があると便利だった。

ただし、部屋に冷蔵庫があるか、調理が認められているかで必要性は変わる。

最初は二つか三つで十分だった。

数を増やしすぎると、洗い物と収納が増える。

寮生活では、

便利な物を増やすほど暮らしやすくなるとは限らなかった。

14.モバイルバッテリー

入社直後は、スマートフォンを使う場面が多い。

地図を見る。

会社からの連絡を確認する。

送迎バスや電車の時間を見る。

必要な物を調べる。

慣れない土地では、充電が切れると困る。

仕事中にスマートフォンを使えない職場でも、通勤や休日には必要だった。

自分はその後、フードデリバリーも始めたため、モバイルバッテリーをさらに使うようになった。

寮生活だけなら絶対に必要とは言えない。

ただ、知らない場所へ移動する入寮日には、充電できる物があると安心だった。

15.折り畳み傘

寮から工場まで送迎バスがあっても、バス停までは歩くことがある。

買い物。

役所。

病院。

休日の移動。

慣れない地域で雨に降られることもあった。

大きな傘は荷物になるため、最初は折り畳み傘が一本あればよかった。

入寮日に雨が降っている可能性もある。

バッグへ入れておけば、

必要な時だけ使えた。


逆に、入寮前に買わなくてよかったもの

持っていってよかった物がある一方で、事前に買わなくてもよかった物もあった。

布団や寝具

寮によっては、寝具が用意されている。

自分で持っていくと荷物が大きくなる。

寝具の有無と、シーツなどを自分で用意する必要があるかを確認した方がいい。

冷蔵庫や電子レンジ

部屋に用意されている場合がある。

電子レンジは共同スペースに置かれていることもある。

確認せず買えば、置く場所に困る。

テレビ

最初は必要だと思っても、仕事が始まると見る時間がほとんどない場合がある。

スマートフォンやパソコンで十分なら、無理に用意しなくてもよかった。

大きな収納家具

部屋の広さが分からない状態で買うと、生活スペースを圧迫する。

退寮時に運ぶことも考えなければならない。

大量の調理器具

部屋での調理が禁止されている寮もある。

食堂や共同キッチンの有無も分からない。

鍋やフライパンは、設備を確認してからでよかった。

入寮してから買えばよかったもの

実際の部屋を見てから判断した方がよかった物もある。

  • 遮光カーテン
  • 延長コード
  • 収納ケース
  • 電気ケトル
  • 調理器具
  • 部屋干し用品
  • 掃除道具
  • Wi-Fiルーター
  • 防寒用品や扇風機
  • 自転車

窓の大きさ。

コンセントの位置。

収納の量。

インターネット環境。

寮の周辺にある店。

こうした条件は、入ってみなければ分からないことがある。

初日に必要な物だけ持っていき、

残りは休日に買う。

その方が、荷物も出費も減らせた。


入寮前に確認しておきたいこと

持ち物を決める前に、担当者や募集要項で次の項目を確認した方がいい。

確認項目確認したい内容
部屋の形式完全個室、相部屋、複数人で共有するタイプか
寝具布団やシーツの貸与があるか
家具机、椅子、収納、ベッドの有無
家電冷蔵庫、テレビ、エアコン、電子レンジの有無
洗濯洗濯機の場所、利用料、乾燥機の有無
風呂・トイレ室内か共同か
インターネットWi-Fiの有無、個人契約が可能か
調理室内調理の可否、共同キッチンの有無
通勤送迎バス、徒歩、自転車、車のどれか
周辺環境スーパーやコンビニまでの距離

すべてを詳しく教えてもらえるとは限らない。

配属先が決まるまで、寮も決まらないことがある。

それでも、

聞けることは聞いた方がいい。

「寮費無料」という情報だけでは、実際の生活までは分からなかった。

持っていって一番よかったのは睡眠を守る物だった

入寮前は、

便利に暮らすための物ばかり考えていた。

テレビ。

調理器具。

収納。

生活を始めるには、いろいろ必要だと思っていた。

実際に仕事が始まると、

一番大切だったのは眠れることだった。

夜勤から帰る。

外は明るい。

廊下から音が聞こえる。

明日の勤務までに眠らなければならない。

その時に必要だったのは、

部屋をおしゃれにする物ではなかった。

耳栓。

アイマスク。

遮光カーテン。

睡眠を守るための物だった。

期間工の寮では、

快適に暮らすことも大切だ。

でも、その前に、

次の日も工場へ行ける状態を作らなければならない。

入寮した日の夜

必要な物を買い足し、

部屋へ戻った。

床にスリッパを置く。

充電器を電源タップへつなぐ。

ハンガーへ服を掛ける。

洗面用品を風呂用バッグへ入れる。

少しずつ、

知らない部屋が自分の生活する場所へ変わっていった。

豪華な物はない。

広い部屋でもない。

壁の向こうから音も聞こえる。

それでも、

眠る場所はできた。

期間工の寮へ持っていってよかった物は、特別な道具ではなかった。

毎日使える。

狭い部屋でも邪魔にならない。

退寮する時に持って出られる。

そして、

仕事と睡眠を少し楽にしてくれる。

その条件に当てはまる物だけでよかった。

最初から完璧な部屋を作る必要はない。

必要になった時に、

一つずつ足せばいい。

まとめ:最初は最低限、残りは部屋を見てから買う

期間工の寮へ持っていって、特に役立った物は次の15個だった。

  1. 耳栓
  2. アイマスク
  3. 遮光カーテン
  4. 延長コード・電源タップ
  5. 室内用スリッパ
  6. ハンガー
  7. 小さな収納ケース
  8. 洗濯ネット
  9. 折り畳める洗濯かご
  10. 風呂用バッグ
  11. 速乾タオル
  12. 電気ケトル
  13. 食品保存容器
  14. モバイルバッテリー
  15. 折り畳み傘

この中でも、最初から持っていきたいのは次の物だった。

  • 耳栓
  • アイマスク
  • スリッパ
  • 洗面用品
  • タオル
  • 充電器
  • 数日分の衣類

遮光カーテンや延長コード、収納用品、家電は、部屋を確認してから買う方が失敗しにくい。

寮によって設備は違う。

必要な物も、

住む人によって違う。

荷物を増やしすぎず、睡眠と毎日の生活を守る物からそろえる。

それが、期間工の寮へ入る時に一番現実的な準備だった。